日本の政治家で石橋湛山という人物がいる。戦後日本の第55代首相を務めたこの人物こそ、「小日本主義」の積極的な提唱者であり、実践者であった。戦後の日本は、小日本主義を通じて、富国強兵や科学技術の進歩、経済の急成長を実現した。
歴史のロジックに照らせば、日本は、平和の道の上で発展を続け、日本の人民と世界の人民の幸福を作り出していくべきである。だが日本の一部の野心に燃えた政治家は、自らの力量をはかることなく、拡張の悪夢を見始めている。
日本の歴史が証明しているのは、日本が拡張の意図を強め、大日本主義政策を掲げれば、日本民族には大きな災難がもたらされるということである。日本が自制し、小日本主義の道を歩み、海外の進んだ技術や経験を虚心に学び、国家建設に専念すれば、日本は健全に成長し、人々も平和と幸福を享受できる。中国の唐代において、日本は中国の制度と文化を虚心に学んだ。明治維新においては、欧米の科学技術と文明をやはり虚心に学んだ。日本はそのどちらの時期においても、社会面での歴史的な成果を上げることとなった。
人類社会はもともと、それぞれが各々の美を求め、あらゆる美がともに、天下の大同、調和と共生を求めるべきものである。このような平和と調和を破壊して得られるのは災難である。この災難は、他国の人民にも本国の人民にも限りない苦しみをもたらす。
我々が目前にしているのは残念ながら、今日の日本が、安倍首相を筆頭とする政権の推進下、戦後の国際秩序と日本の平和憲法の制限を顧みず、拡張型の憲法修正を推進し、米国の汚い政治家と結託し、「島の購入」によって釣魚島問題をけしかけ、南中国海の局面をかき乱している姿である。