静岡大学講師の森正孝氏は「安倍首相が玉串料を奉納し、政治家が靖国神社を参拝する行為は、日本政府による戦争責任無視、歴史認識歪曲の象徴だ。侵略戦争の美化は、新たな戦争の準備だ。侵略の歴史を反省しなければ、いつか同じ轍を踏むことになる」と警鐘を鳴らした。
日本を危険な道に導く安倍氏
近年、日本社会の右傾化が激化し、侵略の歴史を美化し戦争責任を薄める「歴史修正主義」的な言行がたびたび確認されている。「加害」と「反省」に言及しなかったことは、安倍首相の「歴史観」と「戦争観」を露呈している。安倍首相は日本を危険な道に導いている。
安倍政権はさらに新安保法を強行可決し、戦後日本の「専守防衛」政策を終わらせた。日本の連立与党は7月の参院選で勝利し、改憲勢力が衆参両院で3分の2以上の議席を占めた。戦後71年という節目において、安倍政権は改憲の議論を加速し、頑なに「平和憲法」を覆そうとしている。
日本国内では、安倍首相の行為に警戒が広まっている。第二次大戦の戦没者遺族らでつくる日本の「平和遺族会全国連絡会」は15日、東京都千代田区で集会を開いた。新安保法の施行を受け、100人弱の出席者は「安倍政権は再び戦争を起こすかもしれない」「戦死者遺族を二度と出してはならない」と訴えた。
日本共産党の小池晃書記局長は戦後71年の談話の中で、「安倍政権による憲法の平和主義を覆す暴行が続いている。集団的自衛権の行使を認める閣議決定、安保法案の強行可決により、日本は海外で戦争を発動できる国になった」と指摘した。
日本政府は、実質的な行動で心から歴史を反省せよ