共同通信は21日、中国の程永華駐日大使が、南中国海で米軍が実施する「航行の自由」作戦に自衛隊が派遣されれば「中国の譲れぬ一線を日本が越えることになる」として、絶対に容認できないとの考えを日本政府高官に伝えていたと報じた。この情報はまだ中国側から確認されていないが、日本が南中国海で中国を挑発する姿勢を示せば、中国側から強硬な反発を受けることは間違いない。これは異論の余地なき事実だ。それでは日本が実行する可能性のある南中国海の航行に対して、中国はどのような対策を講じることができるだろうか。
日本による南中国海の巡航への軍艦・軍機の派遣については、さまざまな手段が想定される。しかし挑発の程度とその後の結果の深刻さにより、主に二つに分けることができる。まず日本が中国の島礁に近い南中国海の公海に軍艦を派遣し、定期的、常態的もしくは他国の海軍と共に航行し、訓練や偵察などの軍事活動を実施する。次に米軍の艦隊と共に、中国の島礁から12カイリ内で「航行の自由」作戦を行う。
中国はこの2つのレベルの挑発を区別し、徐々に対策を強めていく必要がある。軍事専門家によると、日本艦がこの12カイリ内に入ろうと試みた場合、中国には2つの対策がある。まず、当該艦艇を厳しく監視し、状況に応じ軍艦と軍機で追い出す。領海に侵入し中国側の主権を著しく損ねる行為に対しては、衝突や警告射撃など毅然たる軍事行動に出る。日本には米国という後ろ盾がいるが、米国は中日の南中国海における衝突に巻き込まれたくない。米国は南中国海の「火遊び」に日本を連れ込むことで、自国にもたらすリスクについても評価しなければならない。東中国海方面で、中国は上述した対策の他に、釣魚島の12カイリ内の巡航に軍艦・軍機を派遣し、関連海域を制圧することが可能だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年8月23日