リオ五輪閉幕式に登場した日本の安倍晋三首相が次に姿を現す国際舞台は、9月に中国の杭州で開かれるG20サミットだ。サミットが近づくなか、安倍首相が中国の舞台でその他の首相と同じくもてなされるのか、それとも冷遇されるのかが、中日関係の焦点になっている。ボイス・オブ・アメリカ(電子版)が22日に伝えた。
中日関係は21世紀より、歴史認識問題と釣魚島の主権問題を対立の主軸とし、常にさまざまな問題を生んでいる。安倍首相が杭州でどのようにもてなされるかは、双方が問題を解決できるかにかかっているかもしれない。
安倍首相は2006年、就任直後に訪中し、「破氷の旅」と名付けられた。これにより、小泉純一郎前首相の靖国参拝により、中日首脳の相互訪問が途絶えるという局面を打破し、中国から称賛された。ところが現在、「冷遇」が中国の安倍政権への基本方針となっている。日本の外務省は、中国政府は安倍政権に対する外交の態度と立場を見直さざるを得ないと分析している。
東京財団の小原凡司研究員は、中国の東中国海における行動の目的について「まず、中国は法執行の行動と新常態により、日本の釣魚島及び付近の海域における局面を打破しようとしている。次に、中国は日本の南中国海問題における立場に不満があることを分からせようとしている。それから、中国の強い被害者意識と主権意識を示そうとしている」と分析した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年8月23日