日本を訪れる中国人観光客の驚異的な購買力により、日本では「爆買い」という言葉が生まれた。ブルームバーグが22日に伝えた。
円高が観光客の購入意欲に影響を及ぼしているが、日本政府観光局によると、2016年7月の中国からの訪日外客数は73万1400人となり、単月として過去最高を記録した。これらの観光業に関するデータを詳細に分析すると、▽若い女性客の割合が上昇▽日本の化粧品が好評▽中国製の電子機器の品質向上による日本製の売上減少――という3点が浮き彫りになる。
JTB総合研究所の早野陽子主任研究員は、中国の消費者について「自国国内で家電製品を買うようになってきている」と指摘した。
また中国での関税引き上げと円高に伴い、日本での消費は今後減速する可能性があるという。
この購入商品の変化の背景には、20−30歳代の中国人女性が挙げられる。今年第2四半期に日本を訪れた中国人観光客のうち、同年齢層の女性の割合は4割を超えている。
日本を訪れる中国人観光客は、4−6日の旅を選び、また東京―富士山―京都―大阪という「ゴールデンルート」を移動する。
湖北省から初めて訪日した劉怡さん(音訳)は、朝早くから東京都の繁華街・銀座にあるマツモトキヨシで列に並んだ。「中国人の間では、日本製の家電製品の方が中国製より優れているとの共通認識があったが、今は中国製の家電製品も良くなってきている。日本の化粧品とサプリは素晴らしい」
中国人の所得増に伴い、日本が観光業の健全な発展を維持するためには、隣国の中国頼みになるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年8月26日