日本、中国富裕層向け医療観光に照準

日本、中国富裕層向け医療観光に照準。

タグ: 中国富裕層 日本 医療観光

発信時間: 2016-09-01 15:23:17 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

現在、高級な医療観光をする中国人富裕層をひきつけるため、日本政府や企業、旅行会社が手を組み、訪日医療観光ブームを起こそうと努力している。日本メディアが報じた。

初日は成田空港から銀座と浅草に行く。2日目は箱根の露天温泉に行く。3日目は京都と大阪を巡り、4日目と5日目は大阪病院“聖授会”でPET検査を受ける。6日目は関西空港から帰国の途に就く。これは日本旅行社が運営する「PET検査の旅」の基本日程だ。顧客は医療を受けながら、訪日外国人観光客に人気があるゴールデンルートを巡り、5つ星ホテルに泊まり、ミシュラン3つ星のレストランで食事する。費用は日本滞在部分だけで80万~100万円。他に検査費用として50万円がかかる。

同社訪日医療観光推進室の青木志郎室長は、「一般的なルートを巡るとはいえ、医療観光はそれが売りではなく医療がメイン。最高級の宿泊と飲食、交通を備えたカスタムメード商品です」と言う。「特に中国からのお客様とあっては、食事を軽視できません」と笑う。

「訪日検査の旅」の参加者には富裕層の中国人が多い。検査前後に訪問する場所として北海道が大人気だ。中国映画「狙った恋の落とし方(非誠勿擾)」の舞台になった釧路と阿寒湖など、北海道東部地区の人気が特に高い。交通に関し、同社は専用車とファーストクラス、さらに通訳も用意している。平均消費額は数百万円に上る。そのサービスも中国人顧客の満足を得ている。帰国した中国人顧客の中には、数年後また同社の医療観光サービスを受けると言う人もいる。

同社は2009年4月より、積極的に医療観光業務に従事している。中国の旅行会社と提携しながら、中国の富裕層を対象として、PET検査と観光を結びつけたカスタムメードの旅行商品を売り始めた。初年度は49名がこのサービスを利用した。2010年には268名に増え、過去最多を記録した。その後、毎年80~100名が利用している。

訪日医療を受ける人にとって不安なのが言葉の問題だ。彼らは、訪日してから中国に戻るまでの生活に不安を感じている。それに対し日本政府は、海外医療の支援企業を認定する作業を行っている。こうすることで利用者の不安を和らげようとしている。そのうちの1社は、空港からホテルまでの送迎、滞在期間の生活支援をしている。外国人顧客に対し外国語で周到にサービス対応をする。同社の国際医療事業部の担当者によると、「顧客を病院に連れていくだけで終わるのではありません。顧客に安心して滞在していただけるように、基本的に24時間対応をする必要があります。深夜に顧客に呼ばれても、タクシーで顧客の宿泊するホテルに駆けつけます」と、サービスの周到さを強調する。

これらのサービスに顧客は満足している。同社は現在までに、44カ国1000名の外国人に対し、日本の病院100軒を紹介している。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年9月1日

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