日本は最近、アフリカで「高品質」のインフラを整備するとあちこちで宣伝している。日本がアフリカ開発援助の規模で中国に及ばないことから、品質で中国に難癖をつけ、中国のアフリカでのプロジェクトを「低品質」と暗に批判していることは、目の利く人ならば分かっていることだ。
日本は世界で最も先進的な国の一つで、その商品とプロジェクトの品質を疑う人はいない。しかし残念ながら、日本の「高品質」のプロジェクトは、アフリカのような開発の遅れた地域でほとんど建設されていない。日本には新幹線があるが、アフリカには日本が建設を援助した鉄道があるだろうか?日本は高級で見栄えの良いさまざまな自動車を生産できるが、とっくの昔に淘汰された中古車をアフリカに投げ売りしている。今やアフリカ各国の街頭に立てば、黒煙を吐く日本の古い自動車ばかりを目にし、排気ガスの刺激臭をかぐことができる。
日本が標榜する「高品質」は往々にして高価格を意味し、その後のメンテナンスのコストと技術にも厳しい要求を突きつける。これはアフリカの現在の開発段階にまったく合わず、アフリカ政府と国民にとっては手が届かないものだ。アフリカが必要としているのは、アフリカの実情に合った、コストパフォーマンスの高い道路・鉄道・給電・給水・港湾・空港などのインフラだ。アフリカ諸国に対して空虚に「高品質」を語っても、自主的な持続可能な開発の問題を解決できない。
多くの人は中国がなぜ、アフリカ諸国の政府と国民から支持されているかを理解できない。アフリカ大陸に足を踏み入れれば、中国の貢献を実感できるだろう。中国は現在まで援助と融資により、アフリカで鉄道を5600キロ以上、道路を5000キロ以上、航空施設を17カ所、発電所を68基、学校を200校建設している。中国企業のファーウェイやZTEがアフリカに進出したおかげで、アフリカ人の5億人以上が携帯電話を使い、ネットワーク時代に追いついている。
中国がアフリカで建設したインフラは大規模なばかりか、驚くべき「中国の速度」と「中国の基準」を誇っている。さらには日本が口にするだけで実行しない「高品質」を実現する。中国が融資を提供し建設を請け負った、ナイジェリアの首都アブジャとカドゥナを結ぶ鉄道、アンゴラのベンゲラ鉄道はすでに開通している。ケニアのモンバサと首都ナイロビを結ぶ鉄道も急ピッチで建設中で、来年にも開通する見通しで、ケニアを地域発展の窓口にする。これらの中国の基準・設備・技術を採用した鉄道は、アフリカ大陸で最高基準の、最高品質の、コストパフォーマンスが最高の鉄道であり、しかも地球にもやさしい。ケニアのキリンでさえ、腰を曲げずにモンバサ〜ナイロビ鉄道を横断できるほどだ。
アフリカ諸国は、国際社会が机上の空論にとどまるのではなく、着実に行動に出ることに強く期待している。黒煙を撒き散らし街中を走り回る中古車を見ると、日本は約束を実行に移し、アフリカ諸国の「高品質」のプロジェクト建設を支援するべきだと感じる。(筆者:王沢飛 中国・アフリカ関係研究者)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年9月22日
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