卓球女子W杯2016が、北京時間10日に米フィラデルフィアで幕を閉じた。2000年生まれの日本の平野美宇は決勝で、中華台北の鄭怡静に4対0で完勝し、初出場で優勝し、女子W杯の史上最年少の覇者になった。
この金メダルは日本人を狂喜乱舞させているが、客観的に見ると今年の卓球W杯は例年より価値を大きく落としている。これは中国大陸部の「大魔王」が、初めて欠場したからだ。
中国代表はW杯で19連覇を果たしており、優勝を逃したことはない。世界3大タイトルを獲得した丁寧、2連覇中の劉詩雯は今年、病気と負傷を理由に試合前に欠場を発表した。これによりW杯初出場の平野美宇に、優勝カップを手にするチャンスが回ってきた。彼女は同時に、W杯で初優勝した中国人以外の選手になった。
伊藤美誠、平野美宇を始めとする日本の新世代の卓球女子が急成長している。2人は2014年ITTF(国際卓球連盟)ワールドツアー・ドイツ・オープンの女子ダブルスで優勝した。2人の年齢は当時、合わせても27歳145日のみで、同ツアーの史上最年少チャンピオンになった。
平野美宇と伊藤美誠は2020年東京五輪でも20歳で、まさにピークだ。当然ながら中国の「大魔王」たちの実力は疑うまでもないが、猛追する海外の若手選手に油断は禁物だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年10月13日