中国共産党第18期中央委員会第6回全体会議(六中全会)が27日閉会し、日本の各メディアも今回の会議について積極的に報道している。中でも、党が引き続き清廉潔白な政治建設を進めることと腐敗取締りを堅持していく点に多くの日本人が注目している。
朝日新聞社会部の元記者、吉田明さんは今回の六中全会について、「国を引っ張っていくのは中国共産党であることに変わりはない。もっと清廉潔白になり、大衆の支持を得ないといけない。これは中国国民だけではなく、世界各国が注目している大事なことである。国力も軍事力もある。しかし、やはり、この腐敗というものを超えなくては前に進めない。中国が更に多くの国から尊敬され、習主席が提唱する「中国夢」を実現するためには、何と言っても腐敗問題を解決しないといけない」とコメントした。
また、政治家の小原茂幸さんは、仕事の関係で多くの中国人の友人を持つようになり、中国の未来について非常に関心を持っている。小原さんは、「腐敗は今非常に重要な問題だ。どんな組織も腐敗しやすいものだ。一たび個人が堕落してしまうと、組織全体に影響を及ぼす。やはり共産党は政権党として正しい道を進むことが大切だ」との考えを述べた。
さらに、日中友好交流の仕事に従事する細美和彦さんは、「今の中国が直面している問題の1つに反腐敗という大きな課題がある。日本とは政治制度と異なるので、非常に評価がしにくい。しかし、これは一過性の政治運動として取り組むのではなく、政策、制度、法律を整えて、全員がそれを守るというやり方にしていく必要がある」と語った。
「中国国際放送局」より 2016年10月29日