日本の大手百貨店4社が11月1日に発表した10月の既存店売上高(速報)は、中国人旅行者による「爆買い」の終息や気温上昇で秋冬物の衣料品販売が伸びず、全社が前年同月比で減収だった。日本新華僑報が伝えた。
三越伊勢丹ホールディングスは例年に比べて気温が高く、婦人・紳士コートの販売が苦戦し、前年同月比2.5%減だった。訪日外国人については「前年比で客数は同じだったが、客単価は8割程度」(同社)だった。
広島、松山、高松、新潟の店舗は前年よりもプラスだったが、伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店、三越銀座店の基幹3店はいずれもマイナスだった。
高島屋も婦人服や宝飾品の販売が低迷し、前年比で3.7%減。「10月は25度を超える夏日が多く、秋冬物の衣料品が苦戦した」(同社)。
大丸と松坂屋を運営するJ.フロントリテイリングも、衣料品販売の苦戦や大丸心斎橋本店の改装が響き5.0%減だった。
そごう・西武も化粧品やハロウィンのパーティー需要が好調だったが、他社同様に秋冬物の衣料品が低調で3.1%減だった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年11月3日