日本国民は教育を極めて重視しているが、この姿勢は留学生に対しては向けられていない。世界を見渡すと、欧米は大部分の留学生、とりわけ中国人留学生を受け入れている。ただ日本への留学となると、多くの人はこの島国の教育の質に疑問を持ち続けている。また一般の中国人学生が日本語を第二外国語にしていないことも、日本を留学先としない大きな障害のひとつになっている。
しかし、日本の初等高等教育は欧米の留学大国と比べて、とてもコンパクトで優雅な性質を有している。日本留学のどういったところが欧米に勝るのあろうか。
日本の大学の特徴が、従来式の授業ではなく、実践カリキュラムや、指導教官の研究室や社会の実践の中で得られる能力をより重視することである。また日本は世界で三番目の経済大国であり、世界最新・最高レベルのものにすぐに触れることができる。
日本への留学費用は国立大学で年間10万元前後、私立大学でやや高く14万元である。カリキュラムも柔軟性が高い。4年間の授業を3年間で完了するすることも可能で、2年の修士課程を1年間で終えることもできる。ただそれは当然素晴らしい成績を納めていることが前提である。
【就業面】
大学の専攻にとらわれず、就職先は幅広い。現在日本経済が低迷し、多くの保護者が就職先の心配をしている。しかし過去を振り返ってみても、1998年に日本は経済危機にあったが、大学生の就職率は87%前後であった。これは中国など世界各国と比べても比較にならない。
また日本では大学のときの専攻によって、就職先が限定されることはない。社会学や心理学、法律を学んだ学生が投資銀行に入ることなどは決して珍しいことではない。トップ企業に入ることも中国や欧米と比べると容易である。また日本政府は留学生の日本で就職を支援しており、就職ビザの発行も容易。西洋諸国のようにグリーンビザなどは必要としない。
【生活面】
安全は保障され、親しみやすい。日本は世界でも治安の極めていい国のひとつであり、昔からの伝統がそのまま残っている国である。西洋諸国やロシア留学のような勝手さはない。また日本の国民健康保険は留学生に対して有利となっており、個人負担はわずか6%である。
日本の地理的状況や気候条件、生活様式、風土、人情などは中国とあまり大きな差はなく、距離も近い。日本へのフライト時間は中国国内へ行くより短いこともある。多くの中国人留学生は日本の生活に慣れるのにそれほど多くの時間を要しないであろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年11月5日