日本の岸田文雄外相は3日、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相と会談し、ロシアのウラジミール・プーチン大統領の今月の訪日に向け「探り」を入れた。日本メディアは4日、双方の会談の雰囲気はぎくしゃくし、ラブロフ外相が冷たい表情を貫き、定例の握手すら省略したと伝えた。
【会談で笑顔なし】
岸田外相は3日、ロシアの首都モスクワでラブロフ外相と会談し、プーチン大統領訪日の調整を行った。産経新聞によると、ラブロフ外相は会談中にほとんど笑顔を見せず、ぎくしゃくした雰囲気だったという。
この記事によると、双方の外相は会談前、慣例として報道陣を前に立ち止まって握手し、記念撮影に応じるはずだが、ラブロフ外相はこれをあえて無視し岸田外相と握手しなかった。両氏は会談後に共同記者会見を開いたが、握手の際には目を合わさず、笑顔もなかった。
プーチン大統領は今月15−16日に訪日し、日本の安倍晋三首相と会談する。安倍首相は、日露がプーチン大統領の訪日中に、北方四島(ロシア名・南クリル諸島)の領有権問題の進展を目指している。
しかしラブロフ外相の会談後の態度を見ると、安倍首相の考えは実現困難に見える。ラブロフ外相は、ロシアは露日平和条約問題の解決の意向を持つが、これは「容易なこと」ではなく、我慢強く念入りな、長期的なたゆまぬ努力が必要だと述べた。
【プーチン大統領の扱いが格下げ?】