ロシアのウラジミール・プーチン大統領の訪日を控え、日本の安倍晋三首相は秋田犬の寄贈を計画していた。しかし日本側のこの提案はロシア側から断られ、計画を断念することになった。
プーチン大統領は15−16日に訪日し、安倍首相と会談する。プーチン大統領が有名な愛犬家であることから、安倍政権は雄の秋田犬を「新郎」とし、日本政府が先に寄贈していた雌の秋田犬と「結婚」させようとしていた。
日本政府は2012年4月、ロシアの東日本大震災の復興支援に謝意を表するため、プーチン大統領に犬を寄贈する意向を示した。同年6月、時の野田佳彦首相はメキシコでG20サミットに出席した際にプーチン大統領と会談し、秋田県の願いを伝えた。プーチン大統領はお礼を言い、これを受け入れた。
プーチン大統領はこの秋田犬を引き取ると、自ら「ゆめ」と名付け、日本語の発音で呼ぶと述べた。秋田犬は日本政府の国家天然記念物に指定されている。飼い主への忠誠で有名な忠犬ハチ公も、秋田犬だ。ハリウッド版『HACHI 約束の犬』は、ロシアで人気が高い。
日本側は今回プーチン大統領に犬を寄贈するため、苦心惨憺した。菅義偉官房長官は3日、東京で開かれた秋田犬保存会の会議に出席し、ロシア側と調整中と明かした。菅氏は秋田県出身だ。
ところが日本側の同計画は、ロシア側から同意されなかった。萩生田光一官房副長官は「昨日、ロシア政府から連絡があり、今回の『婿入り』はかないませんでした」とホームページで報告したが、ロシア側が断った原因については詳細に説明しなかった。