プーチン氏の機嫌を取る安倍氏、その目的は?

プーチン氏の機嫌を取る安倍氏、その目的は?。

タグ: プーチン大統領,安倍首相,北方四島

発信時間: 2016-12-14 10:56:19 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

プーチン大統領は15日に訪日する。これは安倍首相が4回の訪露によって手にした成果であり、対等な外交の「答礼訪問」には当たらない。安倍首相が今回の訪問を最も渇望し、最も力を入れ、最も大きな狙いを持つことは明らかで、プーチン大統領の機嫌取りの意味合いが強い。

双方の会談の議題はすでに秘密ではなく、見どころは領土問題と経済協力に尽きる。さらに両氏には各自の思惑がある。安倍首相は中露の分離を狙っており、プーチン大統領は西側諸国による対露包囲網にほころびを作ろうとしている。

安倍首相は北方四島(ロシア名・南クリル諸島)問題に悩まされているが、これは世論の支持を得るための足がかりでもある。安倍首相は12日、四島の元住民と会談した際に「私の世代で領土問題に終止符を打つ決意で首脳会談に臨みたい」「領土問題の解決に向け、一歩でも前進させるため全力を尽くしたい」と述べた。日本メディアも「四島返還」「日露が二島ずつ支配」「三島返還」「四島返還、ロシアが50年間管理」といったさまざまな解決策を列挙し、ロシアに圧力をかけている。

一気にこれほど信頼できない主張が浮上したのは、次の判断によるものだ。西側からの制裁と国際原油価格の暴落により、ロシア経済は近年深刻な状況を迎えている。焦眉の急を解決するため、「領土と経済を交換」という考えを持つ可能性が高く、四島の立場にゆるみが生じる可能性があるというわけだ。

これはロシアとプーチン大統領への理解の浅さを露呈している。「ロシアは国土が広いが、余分な領土は少しもない」「ロシアが領土を取引に用いることはない」といった名言が、頻繁にロシア人の口にのぼる。彼らにとって、南クリル諸島は条約によって規定された第二次大戦の戦利品であり、ロシアの領土であるのだ。

ロシアは行動によって日本に応じている。ロシアは先ほど四島の国後島と択捉島に、地対艦ミサイルシステムを配備した。これは安倍首相に対して紛れもなく、領土問題で勝手な憶測をしてはならず、金で領土問題を解決できるという考えを一刻も早く捨てるよう伝えている。安倍首相もすでにある程度は理解しているようで、「一度の会談で領土問題を解決できることはない」と述べた。これは興奮している一部の日本人に冷水を浴びせ、後で恨み言をいわれるのを回避したように見える。

領土問題の解決が日本の独りよがりだとするならば、双方の経済協力は双方が願っていることであり、各自の利益になる。安倍首相は日露経済貿易協力により、領土問題の交渉を推進する考えを持ち続けている。2016年1月には、閣内に「ロシア経済分野協力担当相」を新設し、経済産業相に兼務させることを決定した。安倍首相は5月、プーチン大統領とソチで会談した際に、8つの経済協力計画を打ち出し、一つ一つ説明してみせた。菅義偉官房長官は記者団に対して「日露首脳会談は経済問題が中心となり、平和条約の締結という非常に重要な外交の課題も含まれる」と述べた。双方は今回の会談で、極東開発、エネルギー協力、港湾建設などで合意する可能性がある。ロシアは日本の資金と技術を必要としている。日本はロシアのエネルギーを必要としており、以前からロシアの極東に狙いをつけていた。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年12月14日

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