ランジェレイスとジュニアは、国際輸血学会によって確認されている血液型のうち、ナンバー「32」「33」となっている。馮氏は「この2種の血液型は新顔のように見え、正式に確認されたのは2012年のことだが、実際には数十年前に発見されていた」と話した。
医師と研究者は、これらの血液型に関する医療問題に早くから注意していたが、当時はこれらの血液型への認識が浅く、血液型の差を決める遺伝子を特定できなかった。60年代の文献には、ランジェレイスの関連抗体による溶血反応が報告されている。ジュニアに関する症状の報告も、1978年代まで遡ることができる。フランス人科学者が2012年にようやくこの2種の遺伝子を発見し、正式に命名されることになった。
珍しいLan型は2008年に中国で発見されたが、この時期は2011年の福島原発事故前だ。また人類の歴史上、より深刻な原発事故が2回発生しているが、新たな血液型は発見されていない。上海市血液センターの「中国気象血液型バンク」には、Lan型献血者の情報が存在する。
馮氏は「新たな血液型の出現は、環境や人類の進化と関連している。また人間の体内に存在しているが、発見されていないだけの血液型もある」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年12月15日