日本人は中国人客に複雑な感情を抱いている。中国人客を経済の救世主とする一方で、一部の中国人客の行為を嫌っている。中国人客は26日に再び、日本メディアの嘲笑の対象になった。TBSや読売新聞などの各メディアは「大騒動」を見出しとし、北海道の空港内で足止めされた中国人客の「異常行為」を報じた。
北海道の新千歳空港が大雪により混乱に陥り、22−24日にかけて1万人以上が足止めされた。毎日新聞によると、欠航に抗議するため中国人客約100人が警察側と衝突し、「騒動」を起こしたという。日本メディアの報道により、本件はネット上で物議をかもした。多くの日本のネットユーザーは「恥さらし」と相次いでコメントした。
環球時報の記者は26日、真相を究明するため新千歳空港に電話した。空港の職員は、24日夜に乗客の小競り合いが発生したそうだが、日本メディアの報道でしか知らないと答えた。記者はその後、千歳警察署に電話を入れた。職員は、当時確かに小競り合いが発生したが、「大騒動」だったかは言い難いと述べた。別の消息筋は26日、環球時報の記者に対して、中国国際航空の搭乗する研修団と大韓航空の間で小競り合いが生じたが、問題はその場で解消され、それぞれ帰路についたため、大騒動にはならなかったと話した。「一部メディアは大げさに騒ぐことを好み、意図的な誇張の可能性も否定できない」
駐札幌総領事館は26日、環球時報の記者に対して「24日にキャセイパシフィック航空の4便が遅延し、500人以上が新千歳空港内で足止めされた。香港・澳門の同胞が中心だった。これらの同胞は総領事館に電話をかけ、支援を求めた。総領事館側は直ちに行動に出て、食料、水、毛布などの物資を持ち現場で配った」と回答した。
足止めの時間が長く、乗客が興奮していたため、総領事館は彼らをなだめたという。気象の影響により、キャセイパシフィック航空の他に、中国東方航空、中国国際航空、大韓航空などの便が遅延し、足止めされた乗客が多く、混乱も見られた。その後、その他の便が離陸し、キャセイパシフィック航空だけが残された。離陸が遅れたのは、新千歳空港のタラップの分配と関連している。総領事館はその後、空港やキャセイパシフィック航空と積極的に意思疎通し、25日夜にすべての便が日本を離れたという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年12月27日