この漫画は盧溝橋事件の翌年に創作された。作者は「豚軍」を中国に、「猛犬連隊」を日本にたとえ、さらに「アルよ」をつけることで豚軍を醜くした。その後別のマンガ家も、この奇妙な日本語を使うことで、中国人キャラであることを強調するようになった。
『銀魂』や『ヘタリア』などの漫画が中国で近年流行しており、この話し方が「かわいらしい」と感じる中国の漫画ファンも少なくない。しかしこれは日本人の「アルよ語」に対する感覚とは、おそらく異なっている。多くの日本の若者が「アルよ語」が他者への蔑視であることをあまり知らないが、これには外国人を貶める意味合いがある。2ちゃんねるでは、「アルよ」を使い中国人をからかい貶めるスレッドがよく立っている。
そのため金教授は、「アルよ語」の特殊性を鑑み、その歴史的な理由が現在の日本社会の「常識」になるべきだと考えている。日本人は常識を踏まえた上で、これを慎重に用いるべきだというのだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年1月2日