日米の「ゴルフ外交」、安倍氏の狙いは?

日米の「ゴルフ外交」、安倍氏の狙いは?。

タグ: ゴルフ外交 安倍

発信時間: 2017-02-13 13:11:30 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

英フィナンシャル・タイムズによると、安倍首相は現地時間10日に訪米した。財政・外交・貿易担当大臣が随行した。

訪米前の「手土産」

時事通信によると、米日両国の首脳は金曜日にホワイトハウスで小規模の会談を行い、記者の前に姿を現した。トランプ大統領は昼食後、大統領専用機「エアフォースワン」でフロリダ州の別荘の晩餐会に出席し、さらにゴルフを共にプレイするよう安倍首相に誘いかけた。首相官邸の関係者は、安倍首相は今回の訪米で、米国から「稀な厚遇」を受けたと述べた。

今回の「ゴルフ外交」の計画を念入りに整えるため、安倍首相はさらに「豪華な手土産」を用意した。今後10年間に渡り米国のインフラに1500億ドルを投資し、米国で70万人分の雇用機会を創出し、4500億ドル規模の市場を創出するとしたのだ。

フィナンシャル・タイムズはこれについて「米日の貿易と円相場問題をめぐる摩擦を受け、日本政府は企業に対して対米投資の詳細な計画を出すよう働きかけている。手土産持参の訪米の努力は、米大統領と個人的なつながりを作ろうという安倍首相の決意を示している。安倍首相は米国のアジア政策に対する影響力を手にすることで、貿易と在日米軍経費をめぐる緊張を和らげようとした」と分析した。

手土産の狙い

安倍首相はなぜこれほど急いでトランプ大統領に会おうとしたのだろうか。中国外交学院の周永生教授はインタビューに応じた際に「安倍首相は米国の外交政策が完全に形成される前に、トランプ政権の外交政策を婉曲的に規範化しようとした。米国と日本は盟主と属国の関係であるが、日本は完全な従属に甘んじていない。安倍首相はゴルフ外交というプライベートな活動により、国益を手にしようとした」と指摘した。

「安倍首相は経済的利益により、政治・安全・領土問題における日本への支持を手にしようとした。マティス国防長官は先ほど釣魚島(日本名・尖閣諸島)を共同防衛すると約束したが、日本はさらに米大統領自身による約束を求めた。この約束は中米関係の改善と発展の大きな障害になる。安倍首相の豪華な手土産は、米国のアジア太平洋地域、特に東アジアにおける中国けん制への支持を得ることが目的だ」

防衛を約束、残された懸念

ロイター通信は「日本の高官は、国防長官とその他の高官による安全面の約束でやや気を緩めているが、トランプ大統領の意外な動きについても懸念している。元外交官の岡本行夫氏は、地域の安全問題を考慮しなければ、米日の合意は遅かれ早かれ経済行為になるだろう」と表明した。

周氏は「安倍首相はトランプ大統領をTPPに引き戻そうと取り組んだが、まったく効果がなかった。釣魚島の共同防衛について、トランプ大統領はこれまでの約束に従い発言するだろうが、それでも多くの面で効果を発揮することはない。例えば米国は南中国海問題を重視しておらず、朝鮮の核問題の解決にも時間が必要だ。日本の狙い通りになることはない」と述べた。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年2月13日

TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで
 

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。