中韓両国は政府から民間にいたるまで、日本のアパホテルと右翼分子の誤った行為に力強く反論している。歴史の真実を否定したり改ざんしたりすることは許されない。中国など周辺国は繰り返し、歴史の直視と深刻な反省を日本に求めている。
中国:国家旅游局が「封殺令」
アパホテルの件について、中国外交部の華春瑩・報道官は1月24日の定例記者会見で、「中国は日本との友好的な交流を望んでいるが、歴史を歪曲し、中国国民の感情を傷付ける公然とした挑発行為は許されるものではない」と語った。どんな人でも、勝手なことを続ければ、代価を支払わなければならなくなる。
中国国家旅游(観光)局は事件発覚後すぐ、日本側に厳正な申し入れを行い、ホテルからの右翼書籍撤去を求めた。アパホテルが最初、この誤った行動を変えようとしなかったため、国家旅游局は、出境旅行(大陸部外への旅行)にかかわる企業と旅行サービスサイトに、このホテルとの協力を全面的に停止し、このホテルの宿泊先としての使用を停止し、このホテルのあらゆる旅行商品の販売と宣伝広告の掲載をやめることを求めた。国家旅游局は、中国の訪日ツアー客やそのほかの大勢の旅行者に対し、アパホテルの誤った行動に対して自覚的なボイコットを行い、ホテルで消費しないよう呼びかけた。
今年の札幌アジア冬季競技大会では、アパホテルが公式の指定ホテルとなっていた。中国オリンピック委員会はこれに対し、アジアオリンピック評議会に書簡で、この誤りをすぐに正すよう日本に働きかけることを求めた。札幌アジア冬季競技大会組織委員会はこれについてすでに、中国オリンピック委員会に正式に返答し、アパホテルは、ホテルの客室やホール、フロントから問題書籍をすべて撤去することを決定したと伝えた。