韓国:大学教授がボイコットを発起
アパホテル右翼書籍事件は、韓国社会でも強烈な反響を呼んでいる。韓国のオリンピック委員会である大韓体育会は1月、札幌アジア冬季競技大会組織委員会に公的な文書を送付し、この事件についての適切な措置を求めた。大韓体育会はさらに、札幌アジア冬季競技大会組織委員会に対し、韓国代表団選手の宿泊先をアパホテル以外に変えることも求めた。
2日には、韓国誠信女子大学でPRを専門に研究するソ・ギョンドク教授が、韓国のネットユーザーと旅行社に呼びかけ、アパホテルに対するボイコット活動を始めた。ソ・ギョンドク教授は、アパグループ会長の元谷外志雄と関係者に抗議の手紙を書き、慰安婦資料の映像ディスクと『ニューヨーク・タイムズ』『ウォール・ストリート・ジャーナル』掲載された慰安婦に関する新聞広告も添えて送った。
ソ・ギョンドク教授は、フェイスブックやインスタグラムなどのSNSでも、アパホテルと客室備え付けの右翼書籍について詳しく紹介する文章を流し、同ホテルが持つ右翼傾向を暴いた。さらに韓国の旅行社と連携し、コストパフォーマンスのずっと高い住宿施設についての情報をネットユーザーに伝え、歴史の歪曲や旭日昇天旗の使用など右翼傾向のある日本企業のリストを公開したりもした。このボイコット活動は、中国の方からも積極的な反響を呼んでいる。