意見に固執したままでは「袋小路」に追い詰められるだけ
以上のさまざまな困難に直面しているのに、日本は南中国海問題でいまだに「最後まで突き進む」という姿勢を崩していない。将来、日本の南中国海への干渉度合いはおそらくまだ高まることが予想できる。例えば、直接介入する力を増して自衛隊を派遣して南中国海で活動させたり、米国新政府によるアジア太平洋政策の形成過程に何とかして介入し、米国に南中国海地域でのプレゼンスを高めるよう誘導したり、あるいは南中国海の周辺国家の経済への浸透力を高めて政治経済の面で「ダブルバインド」ができるようにするかもしれない。
しかし日本が何をしても、現在の国際構造の流れを変えることはできない。中国はすでに、過去にあらゆる国に「家の前」で問題と混乱を起こされても我慢するあの中国ではないのだから。そして、さまざまな不確実な問題に直面している世界では、多くの国々、特に発展途上国が安定を求め、発展を図って努力している。こうした背景の下、平和で安定し、四方とつながる南中国海と、開放的で繁栄しており、日増しに発展する東南アジアは地域各国の人々が望むものだ。
日本の目を徹底的に覚ますことができるのは現実だけかもしれない。地域の安定と発展のためにも、そして日本自身の長期的な利益のためにも、その日が早く来ることを願う。
人民中国インターネット版 2017年3月8日