珠海検験検疫局は15日の記者会見で、日本製の鉄瓶の銅の蓋から、基準値を上回る重金属・鉛を検出したと発表した。特に酸性環境下であれば、その検出値は基準の550倍以上になる。
同局検験監督管理所の丁孝芹所長によると、これらの不合格の日本製鉄瓶は、同局が昨年2月に検査を行い、すでに送り返している。丁所長は「不合格の鉄瓶で茶を淹れると、鉛の含有量が基準を上回る恐れがある。鉛を過度に摂取すると、神経・造血・内分泌などの各機能が損なわれる」と話した。
同局は昨年、不合格輸入工業製品を620ロット(価値にして4億7500万ドル)差し押さえた。これは主に「資源化学工業類」「軽工業・紡績品類」「機電類」となっている。不合格の原因には、有毒・有害物質の基準超過、電気安全不合格、環境保護不合格、危険化学品包装不合格、安全表示不合格、品質不合格など10以上の品質安全項目が含まれる。
また同局は深刻な安全リスクが含まれる中古建設機械を送り返し、輸入禁止の中古圧力容器を処分している。危険化学品輸出企業による検査逃れや違法事件を調査し、エネルギー効率が不合格の機械製品を送り返している。
同局は、日本製の鉄瓶から基準を上回る鉛が検出された件は、先進国のいわゆる高級品の品質安全水準は、価格のように高いわけではなく、中国人は理性的に消費する必要があるとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年3月16日