「731部隊」細菌実験の日本人目撃者、「一生忘れられない恐ろしい光景」

「731部隊」細菌実験の日本人目撃者、「一生忘れられない恐ろしい光景」。

タグ: 731部隊,細菌実験,日本人目撃者

発信時間: 2017-03-17 12:34:56 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

  写真は旧日本軍731部隊の跡地

「燃え上がる住宅から立ち上る黒煙が街の中心まで届いた。自分は不安な気持ちを抱えながら、郊外にある校舎の屋上からそれをじっと見つめていた。77年経った今も忘れられない光景だ」。

御年89歳の平井潤一氏は16日、「日中口述歴史文化研究会」の一行とともに中国の吉林省長春市を訪れ、歴史の目撃者として中日両国の人々に向け、日本軍による中国侵略の犯罪行為を語った。

平井氏が語ったのは、一生忘れられないという光景だ。1940年の9月から11月にかけて、日本の傀儡国家・満州国の「首都」だった「新京」(今の吉林省長春市)で、ペストが発生した。

当時、日本の植民地だった朝鮮で1928年に生まれた平井氏は、5歳で中国に移り、その後1934年から1943年まで「新京」で暮らした。

「黒死病」とも言われるペストについて、平井氏は鮮明に記憶している。「ペストはネズミやノミが媒介となって感染する。感染後は40度の高熱を出し、全身の皮膚が黒くなってミイラのようになる」という。当時の「新京」当局は緊急措置として、ペストが発生した地区を周辺から隔離し、全ての交通を遮断。入院患者や周辺の家屋、財産などを全て焼き払った」と語る。

数年前、全日本民主医療機関連合会(民医連)の学者が旧満州国の資料と文献を調査研究したが、「新京のペストの謎」が終に解き明かされた。

平井氏は民医連の調査を基に「旧日本軍731部隊は、細菌兵器の効果を確認するために新京付近の農安県で密かにペスト菌の実験を進めたため、新京まで影響が及んだ」と説明する。

「『新京の災難』を実際に体験した日本人として、私は日本軍の中国侵略の残虐性に強い怒りを覚える」と平井氏は語る。

平井潤一氏は、日中口述歴史文化研究会の会員で、同研究会は日本の中国侵略に対する反省を踏まえて活動している。平井氏はこれまでに中国東北部や香港、マカオなどで何度も講演し、自身が目撃した日本の中国侵略の歴史について述懐している。「私は日中両国の民間レベルの友好と発展に余生を捧げたい」と平井氏は語る。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年3月17日

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