外国メディアの報道によると、日本のある商店は、ゴージャスなショーウィンドウに色とりどりの商品が並べられ、一見すると宝石店のように見える。だがよく見ると、きらびやかに並べられている「宝石」の正体が果物であることに気付く。しかしさらにゼロの目立つ値札に目をこらすと、「宝石」と呼んでもおかしくないような高値がこれらの果物に付けられていることがわかる。
日本にあるこの話題の店は「千疋屋」という果物店で、高級路線を取り、特別に育てられた「ラグジャリーフルーツ」を専門に販売している。日本では、これらの高価な果物は、競りの形式で販売されている。2016年のある競りでは、北海道のメロン2玉が300万円の史上最高値で落札された。
希少品とみなされているメロンのほか、千疋屋はさらに、ハート型のスイカや粒がピンポン玉のように大きいブドウ、テニスボール大のイチゴなど、大きさや形がほかとは違うさまざまな果物を販売している。
栽培過程を制御することによって、果物農家は、スイカを立方体にしたり、ピラミッド型にしたり、ハート型にしたりすることができる。これらのスイカの値段は通常、100ドルにも達する。テニスボール大のイチゴは、一つ50万円で売られている。
日本にこのような「ラグジャリーフルーツ」の文化があるのはなぜか?その原因として考えられるのはまず、日本の果物栽培は労動集約型に属し、果物農家が大量の時間とエネルギーを費やす必要があることだ。またある学者は、アジア文化とりわけ日本文化においては、果物は特殊な地位を持っており、「その購買と消費は社会と文化の実践に関係している」と論じている。
専門家によると、果物は、飲食の重要な一部であるだけでなく、さらに重要なことには贅沢品とみなされ、日本の贈り物文化において重要かつ複雑な「儀式的役割」を担っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年3月28日