熱狂する報道と過敏な政府、日本はなぜ半島情勢の火に油を注ぐのか(一)

熱狂する報道と過敏な政府、日本はなぜ半島情勢の火に油を注ぐのか(一)。

タグ: 日本 半島情勢

発信時間: 2017-04-24 15:58:07 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

「日本メディアが煽動」「公職者が隣国の不幸に期待」「程度の低い卑劣な行い」――朝鮮半島情勢がエスカレートするなか、韓国メディアは連日、戦争の相手とならない日本に怒りの炎を向けている。一見したところ、この行動は不可解だ。しかし詳細に見ていくと、韓国がわけもなく日本に怒りをぶつけているわけではなく、後者の最近の朝鮮問題における振る舞いが実に目障りなことが分かる。朝鮮により近い中国と韓国が何も言わないうちに、日本政府は半島での戦争発生に向け「万全の体制」を整えている。韓国からの邦人退去、朝鮮からの難民受け入れを検討し、日本に他国の基地を攻撃する能力を持たせると吹聴している。日本メディアも朝鮮半島の報道に全力を注ぎ、さらには国会が核攻撃される可能性があると推測するメディアもある。「半島有事」の憶測をたくましくしていることが、韓国に大きな不満を抱かせているのだ。日本はなぜこれほど半島情勢に「関心」を寄せるのだろうか。本当に恐れているのか、それとも別に狙いがあるのだろうか。

杞憂か?

実際の状況を見ると、日本は朝鮮半島で戦争が勃発することを、これほど懸念する必要はまったくない。朝鮮半島問題専門家の徐宝康氏は20日、環球時報のインタビューに対して「朝鮮半島で戦火が上がり、これが日本に波及する可能性は微々たるものだ。朝鮮の軍事力では韓国に完全には対抗できず、日本については言うまでもない。ミサイルはあれしかなく、朝鮮にはその後の補給を行う能力がなく、消耗戦を展開できない」と指摘した。

日本と朝鮮は「不倶戴天の敵」なのだろうか。環球時報の記者が平壌を取材したところ、高官も一般人も「敵対勢力」と言えば「米帝」と「南朝鮮」であり、日本を挙げる人は少なかった。

安倍政権は2014年に朝鮮と接触し、世界から注目された。同年3−5月、日本と朝鮮は4回の「電撃接触」に及んだ。メディアは、安倍首相が自ら朝鮮を訪問するほどの親密ぶりであり、小泉純一郎氏に続き朝鮮を訪問する2人目の首相になると報じていた。飯島勲・内閣参与(特命担当)は2014年5月、安倍首相の密使として平壌を訪問し、朝鮮側と安倍首相の訪問について協議していた。しかし本件がメディアの報道で明らかになると、米韓から反対の声が上がった。安倍首相は朝鮮訪問計画を放棄した。

朝鮮と日本は外交関係を結んでいないが、在日本朝鮮人総聯合会は事実上、外交機関の役割を果たしてきた。徐氏は20日、記者に対して「戦時中、多くの朝鮮人が日本に逃れてきた。これらの朝鮮人は北に友好的で、以前は毎年、朝鮮に多くの経済援助を行っていた。政府の交流が少なくても、民間では切っても切れない関係が続いていた」と指摘した。朝鮮総連が日本で設立した各種経済・文化機関は現在も運営を続けている。日本メディアによると、これらの機関は朝鮮政権に絶えず輸血を行っているが、政府は見て見ぬふりをしている。しかも朝鮮総連の人員が帰国し活動に参加することも、ほぼ制限を受けない。メディアによると、飯島氏に随行し2014年に訪朝した人員の中には、朝鮮総連のメンバーも含まれていた。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年4月24日

 

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