日本の歴史逆行の動向は必然的に、世界と地域の平和に悪影響を及ぼす。
日本国民の一部は、日本がかつて犯した侵略の罪を徐々に忘れていく恐れがある。戦争を経験したことのない新しい世代は、日本軍国主義が発動した侵略が周辺諸国及び世界にもたらした深く重い災いを理解し難くなる。教育勅語は明治天皇が1890年に発表したものであり、臣民の君主への貢献を訓戒した。現在の世界において、日本政府は戦時中の教育理念を普及させようとしている。これにより日本が地域の平和問題で間違いを犯すリスクが拡大している。
その一方で、日本はこの動きを続ければ、隣国と国際社会から理解を得難くなる。日本は近年、歴史問題における間違った言行により、中韓などの国から何度も強い反発を受けている。日本は自国の侵略の歴史を直視・反省することが、他国の尊重と信頼を得るための基礎であり、越えられないレッドラインであることを意識するべきだ。この線を越えれば、二国間関係の発展を損ねることになる。中日関係を例とすると、両国関係は深刻に悪化したことがある。両国は共に取り組み、2014年に4つの原則的共通認識を形成し、これを契機とし両国関係の好転を促した。日本側は無責任な動きにより、得難い成果を破壊するべきではない。
平和を論じることに慣れている安倍政権は、歴史に逆行するのではなく、真剣に軍国主義との間に境界線を引くべきだ。(筆者:蘇暁暉中国国際問題研究院国際戦略研究所副所長)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年4月24日