日本は1日、海上自衛隊の「準空母」、ヘリ搭載駆逐艦「いずも」を、米軍補給艦の護衛に派遣した。安保関連法が施行されてから、海上自衛隊の艦艇が米軍艦を護衛するのはこれが初。軍事専門家の張召忠氏は中国中央テレビのインタビューに応じた際に「日本はこの護衛行動により安保関連法を実行に移し、自衛隊を海外進出させようとしている。米国はこれによって、米日同盟が新たな段階に進んだと世界にアピールできる。米国と日本は今後、手をつなぎ全世界で作戦を展開できる」と話した。
日本側が発表した情報によると、いずもの今回の航路は東京湾沖から始まり、四国沖で終わる。いずもの航路は日本の南東から太平洋南西部の沿岸までであり、米艦は日本からの「保護」をまったく必要としないという報道もある。日本のこの「護衛ショー」に、自分の計算があることは明らかだ。
中国中央テレビは軍事専門家の話として「日本が最大の軍艦を米軍補給艦の護衛に派遣する政治的な意義は、軍事的な意義をはるかに上回る。日本はこの行動により、海上自衛隊の軍艦に初めて領海以外の海域で、米軍と共同作戦を展開させようとしている。また米日同盟関係を強化し深める、重大な力を発揮させようとしている」と報じた。
張氏によると、日本では2016年に安保関連法案が可決され、集団的自衛権の行使が容認された。これにより日本は直接的な脅威がなくても、米国などの同盟国が脅威にさらされたと判断する場合、共に戦争に参加できるようになった。これは平和憲法の「専守防衛」という基本原則にもとる。日本は今回、米軍補給艦の護衛にいずもを単独で派遣した。これは安保関連法を実行に移し、自衛隊に海外進出させ、未来の戦争で先制攻撃を可能にするための形式的な措置だ。米国は以前自衛隊に対して、後方支援のみを認めていたが、今や実際の作戦への参加を認めるようになった。日本が法的にこのような権利を認められるのは、戦後初のことだ。米国もこれにより、米日同盟が新たな段階に進んだと世界にアピールできる。以前のように米国が出兵し日本を保護するだけでなく、米日は今後手をつなぎ、肩を並べて全世界で作戦を展開できるというわけだ。
中国中央テレビの報道によると、いずもの今回の護衛は序の口に過ぎず、日本は今後さらに行動を拡大する可能性がある。
張氏は「米艦の軍事演習が先ほど閉幕した。米国は今後日本と、日本海で一連の軍事演習を行う。英国とフランスも、米日の合同演習に参加する。これはこの十数年内に見られなかった陣容だ。朝鮮半島の危機がエスカレートするなか、米日英仏がこの地域で合同演習を行おうとしているが、裏の意図を深く分析する必要がある」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年5月6日