安倍晋三首相の憲法改正提案をめぐり11日、自民党の各派閥会合などで発言が相次いだ。首相が憲法9条への自衛隊明記などを例示し、2020年の改正憲法施行を目指す意向を表明したことに対し、「ポスト安倍」をうかがう石破茂元幹事長、岸田文雄外相は拙速に意見集約を進めるべきではないなどとして、 慎重な対応が必要との認識を示した。日本メディアが伝えた。
石破氏は石破派会合で「議論を粗略にして改憲できるとは思っていない。勢いで憲法を改正していいはずはまったくない」と強調した。これに先立つTBSのCS番組収録で、石破氏は首相の改憲案提示に関し、今年3月の党大会で表明するのが望ましかったと指摘した。
岸田氏も岸田派会合で「2015年の派閥研修会で、9条を今すぐに改正することは考えないと発言したが、その考えは変わっていない。首相の発言と私の考え方はどこが違い、どこが同じか、よく確認したい」と話した。
額賀派会長の額賀福志郎・元財務相はメディアに対して「首相は具体的に問題を提起して、本格的な議論を進めてほしいという思いだろう」と評価した。石原伸晃・経済再生相は「(自民党憲法改憲草案)2項との整合性が非常に重要になってくる。整合性がとれるのであれば、一つのアイデアだ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年5月12日