韓国の文在寅政権は14日、4年以上韓日議員連盟会長を務め、知日派で知られる与党「共に民主党」重鎮の文喜相議員を特使として、日本に派遣することを決定した。日本メディアが伝えた。
文議員は2015年に日韓が慰安婦問題で合意に至ったことについて「未来志向的な新たな合意で現状を打開しなければならない」と述べた。
文議員は国会議員に6回当選しており、盧武鉉政権では大統領秘書室長に就任した。上述した構想は文議員のものであり、近いうちに文大統領に報告する。
文議員は慰安婦合意に関し、破棄や再交渉ではない第3の道が必要だと発言している。韓国KBSテレビはこれについて、日本側に慰安婦の強制性を認めるよう求めているようだと解釈した。
文議員は慰安婦問題で旧日本軍の関与を認めた1993年の河野洋平官房長官談話を例に、日韓は河野談話のような「重大な共通認識」により、懸案の問題を解決しようとしてきたと指摘した。
文大統領は11日、日本の安倍晋三首相との電話会談で河野談話に言及し、「その精神を引き継ぎ尊重する姿勢を示す必要がある」と表明した。これは文議員の考えとある程度合致するとみられる。文大統領は電話会談で、日韓の合意について「情緒的に大多数の国民が受け入れられない」と述べ、合意の履行に慎重な態度を示した。
韓国政府は文議員の他に、中央日報の洪錫炫元会長を訪米特使に任命し、盧武鉉政権で首相を務めた李海瓚議員を訪中特使に任命した。訪ロ特使は仁川市の宋永吉元市長。これらの情報はソウルの外交筋が明らかにした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年5月16日