NHKによると、台湾当局は17日の式典で、台湾の日本との交流窓口「亜東関係協会」を同日より「台湾日本関係協会」に改名すると宣言した。日本は今年1月、「認知度が低い」ことを理由に、台湾との窓口を当初の「交流協会」から「日本台湾交流協会」に改名した。これらの動きは中国側の強い反発を引き起こしている。
NHKによると、改名後の「台湾日本関係協会」は17日、台北にある事務所で除幕式を行った。台湾と日本の複数の関係者が出席した。毎日新聞によると、新たな名称は職責の範囲をより明確にし、双方が関係を強化することを示している。台湾の李大維「外交部長」は挨拶の中で、改名は台日関係の「歴史的な一歩」であり、「台日関係はかつてないほど良好で緊密だ」と述べた。「日本台湾交流協会」の沼田幹男代表は「日台は窓口設立から45年後、共に改名した。今年は日台関係にとって、節目となる意義を持つ一年であり、世界でも稀に見る友情を築くことを願っている」と述べた。
中国外交部の華春瑩報道官は17日、次のように述べた。
世界には一つの中国しかなく、台湾は中国の一部だ。中国政府はいかなる形式であっても、中国と国交を結ぶ国が台湾と公式関係を持つことに断固反対する。日本政府と台湾当局は共謀し、台湾の日本との交流窓口「亜東関係協会」を「台湾日本関係協会」に改名し、日台の実質的な関係を格上げさせようとしているが、中国側はこれに強い不満を表する。
我々は日本側に対して、中日共同声明で確定された原則、現在までの中国への約束をしっかり守り、一つの中国という原則を貫き、実際の行動により間違ったやり方を是正し、台湾当局と国際社会に向け間違った情報を伝え、中日関係に新たな障害を作らぬよう求める。我々はまた台湾当局に対して、「二つの中国」「一中一台」を作ろうとするすべての狙いが、実現されることはないと伝えている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年5月18日