日本の陸上自衛隊のLR-2連絡偵察機が、函館空港から西の山間部に墜落したことが16日、確認された。
捜索救助に派遣された現地の警察・自衛隊員は同日午前、同機が失踪した地点に近い山間部で、機体の残骸と4人を発見した。
同機は15日昼前に、北海道の丘珠空港を離陸した。計画に基づき函館空港に向かうはずだったが、目的地に到着する3分前に空港の管制塔との連絡が途絶えた。さらに1分後、函館空港からおよそ30キロ離れた地点で、レーダーから機影が消えた。
当時の事故発生現場の気象状況は不安定で、かつ燃料が尽きる時間(午後3時頃)になっても連絡がなかったことから、自衛隊は最悪の事態を想定し事故発生現場に多くの人員を緊急派遣した。また現地の警察・消防人員に、捜索救助の協力を要請した。
夜になり視界不良で地面が見えにくくなったことから、大規模な捜索活動は16日早朝より全面的に展開された。捜索救助に参加した人員は1700人前後。地上の捜索救助隊、空から捜索するヘリはその後、山に散乱する機体の残骸を発見した。機体の塗装の特徴から、失踪した偵察機であることが判明した。
同機の付近でその後、4人が見つかった。その服装などの特徴から、当時機内にいた機長、副操縦士、乗組員2人であることがほぼ判明した。その身元と安否はまだ最終的に確認されていない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年5月18日