日本の敗残兵、「天皇は神ではない」真の経験を語る

日本の敗残兵、「天皇は神ではない」真の経験を語る。 1942、16歳で日本帝国海軍に志願入隊した渡辺清さんは、4年後にこのような文章で結ぶ手紙を書き、故郷を離れた…

タグ: 日本 帝国 海軍 渡辺清 現人神

発信時間: 2017-05-23 10:33:50 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

その後、皇国史観を中心とする皇民化教育で、神格化キャンペーンを続けた。天皇は国の象徴だけではなく、宗教を超越する信仰の対象となった。19世紀中盤・後半から第二次大戦まで、天皇は日本国民の中で盤石の信仰となった。

しかしこれらは、日本の第二次大戦中の惨敗により崩壊した。第二次大戦の発動者、実際の指導者である裕仁天皇は1945年8月15日に無条件降伏を宣言し、日本は国を挙げて悲嘆に暮れた。天皇の「神性」も崩壊を始め、日本人は深い恐慌に陥った。

1946年1月、天皇は「人間宣言」を発表し、雲の上から「人間」に戻った。詔書の後半部分は、天皇の「現人神」としての地位を否定し、天皇は人間らしさを持った普通の人間であると宣言した。報道によると、これには日本国民の愚劣な忠誠心を弱める意義があった。

しかし日本国憲法によると、天皇は日本国民の団結の象徴だ。これは平成天皇が退位を検討し2016年8月8日に発表したビデオメッセージで、「国民の団結の象徴」を維持することがもはや困難と言及した理由でもある。その言葉には、天皇制の改革への切実な思いがにじみ出ていた。

『粉砕の神』は1945年9月から翌年4月までの、偽りの信仰を強要した国家に捕らわれた過去と戦って勝ち抜いた一人の男の告白であり、その時代に対する証言でもある。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年5月23日

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