沈黙を続けていたシャープ製携帯電話が、中国市場回帰を宣言した。しかし今回は、フォックスコンがシャープブランドを握る。フォックスコンの羅忠生副総裁は「今年はスマホの転換点で、フルスクリーンが最大の変革だ」と述べた。フルスクリーン携帯電話は、シャープ製携帯電話の代名詞になる。
通信事業者の中国移動、ネット通販大手の京東商城、携帯電話小売り大手の迪信通が、シャープ製、Infocus(富可視)製携帯電話の中国市場販売をサポートする。京東商城は今後3年間に渡り、シャープ製携帯電話の中国唯一のオンライン販売ルートとなる。迪信通は今後1年間に渡り、シャープ製、Infocus製携帯電話のオフラインルートの重要な戦略的協力パートナーとなる。
シャープの中国市場回帰は今回で3度目だ。シャープ製携帯電話は2003年に中国市場への進出を開始したが、2005年に地場メーカーからの圧力を受け、パナソニックなどの日系携帯メーカーと共に撤退した。シャープは2008年に再び中国市場に戻ったが、2013年以降のスマホ時代により存在感が薄れていった。今回の回帰は、これまでとは異なる。シャープが昨年、フォックスコンに買収されたからだ。主が変わったシャープ製携帯電話が再起に挑もうとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年5月25日