次に、中国は両国関係における敏感な問題を適切に扱うよう日本に要求している。近年、日本は歴史問題で小細工を繰り返している。文部科学省は第2次大戦時の日常訓練「銃剣道」を中学「学習指導要領」に入れた。中国は日本の歴史逆行行為に明確に反対し、歴史問題を正しく扱うことが両国関係好転の前提だと指摘した。台湾問題では、日本政府は台湾当局と共謀して台湾地区の対日交流窓口の名称を「亜東関係協会」から「台湾日本関係協会」に変更し、日本と台湾地区の実質的関係の格上げを企てて、中日関係に新たな妨害をもたらした。中国は日本側に、「一つの中国」原則を堅持すべきだと厳正に告げた。
最後に、中国は地域の平和・安定を積極的に維持するよう日本に呼びかけている。日本は東中国海で緊張をつくり、南中国海問題に干渉し、朝鮮半島情勢を刺激してエスカレートさせている。こうした行動の背後には中国と主権・権益を争う私利があり、改憲・軍拡につなげる魂胆もある。中国は、地域の安全における消極的要素になってはならないと日本に警告する。
日中関係の全面的改善を期待し、両国首脳会談の実現に尽力するのなら、日本側は積極的な姿勢表明、及び「互いに協力のパートナーであり、互いに脅威とならない」との政治的コンセンサスを具体的な政策と行動に反映させるべきだ。中国と同じ方向に向かって初めて、両国関係発展の障害を乗り越えることができる。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年6月2日