日本企業が製造に参画するF-35Aステルス戦闘機が5日、公開された。米製より6割も高くつくにも関わらず日本が自前で製造しようとする理由について、軍事週刊誌『ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー』は「日本は米国以外でF-35組立・検査ラインを持つ海外ユーザーだ。日本側の要求に基づき、航空自衛隊向けのF-35A戦闘機42機のうち4機はロッキード・マーティン社が生産し、残りの38機は三菱重工小牧南工場で組み立てられる。しかし日本は今回、F-35の生産ライセンスを取得しておらず、米国政府の監督下、ロッキード・マーティンから技術支援を受け、組立・検査工場内で組み立てるしかない。当然ながら日本企業も単純に仕入れた部品を組み立てるのではなく、一部の部品は現地で生産される。三菱重工は機体の部品生産と最終組立を担当し、IHIはエンジン部品を生産し、三菱電機はアビオニクス部品を生産する」と伝えた。
米ナショナル・インタレスト誌は「日本自前のF-35Aの単価は、同期にラインオフした米製を6割上回り、1機当たりの調達価格は5億ドル以上だ。しかし日本の防衛企業は、F-35Aを自前で製造することで、大きな収穫を手にすることができる。日本で生産・組立されたF-35A初号機を見ると、その製造技術は米製に劣らない。日本はステルス戦闘機の自主開発を模索してきたが、技術不足により成功は難しい。日本は現地でF-35Aを組み立てることで、ステルス機生産・製造技術を垣間見る機会を手にし、さらには米軍・軍需メーカーから注目を集めることができる」と論じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年6月7日