安倍内閣改造、なぜ女性防衛相を交代するのか

安倍内閣改造、なぜ女性防衛相を交代するのか。

タグ: スキャンダル 安倍内閣 支持率 稲田朋美

発信時間: 2017-07-10 10:13:48 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日本の各主流メディアは8日、内部からの情報として、安倍晋三首相が近いうちに内閣改造に取り組み、稲田朋美防衛相を交代することを検討中と報じた。菅義偉内閣官房長官、二階俊博自民党幹事長などの政権中枢の人物は留任となる。稲田氏は2016年8月に防衛相に就任し、今年8月で丸1年となる。

数多くのスキャンダルが重なり、安倍内閣の支持率が低下を続けている。政権を維持するため、安倍首相は内閣改造により、政権の基盤を固めようとしている。安倍首相は稲田氏と親しく、後継者に育て上げようとしていた。それでは今回の内閣改造で、なぜ稲田氏が交代となるのだろうか。

まず、稲田氏は防衛相としての「適性」が疑われている。初めて防衛相として国会で答弁した際には涙を流し、今年の年初には森友問題に巻き込まれ、虚偽の答弁をした。最近の東京都議選では驚きの発言をし、防衛省や自衛隊として有権者に自民党への投票を呼びかけ、原則的な間違いを犯した。今月6日には西日本が水害に見舞われるなか、その他の高官3人と共に防衛省を離れ、災害対策に力を尽くしていないと批判された。

さらに稲田氏はたびたび恥をかき、さらには世界でも恥をかいている。稲田氏は6月16日、第16回アジア安全保障会議で、自身、豪州のペイン国防大臣、フランスのグラール国防大臣を「グッドルッキング」と評価した。記者らは目を見合わせ、驚きを示した。両国防大臣は硬い表情で、稲田氏の発言にまったく反応しなかった。稲田氏はその後、国際社会で批判を浴びた。仏ルモンド紙の女性記者は「大臣の容姿の善しあしなんて誰も気にしていない。女性である大臣自身が、女性差別的な発言をしたのに驚いた」と述べた。環球網の7月4日の記事によると、米国のトランプ大統領の就任後初となる米日2プラス2は、7月14日にワシントンで開かれる予定だったが、ティラーソン国務長官が延期を決定した。稲田氏の失言との関連性が疑われている。

稲田氏は防衛相に就任してから1年間で、これほど多くの厄介事とスキャンダルを起こしており、まったく防衛相という職務に適していない。日本の調査機関が実施した調査によると、4割弱の日本人が稲田氏は辞任すべきと回答している。60歳以上の回答者を見ると、男女の過半数が辞任すべきとしている。稲田氏がすでに人気を失っており、安倍首相が交代に踏み切るのもやむなきこと、損切りとなっている。

安倍首相による交代はある意味、稲田氏への肩入れとも言える。批判の矢面に立たせ続けるよりも、再起に向け力を蓄えさせるべきだというわけだ。日本の鈴木哲夫記者は「稲田氏の大小さまざまな問題を加えると、もう免停の状態だ。首相が本当に稲田氏を育成するつもりならば、谷底の苦しみを味わわせるのも一つの愛だ」と述べているが、確かにその通りだ。(筆者:毛開雲 メディア関係者)

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年7月10日

TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで
 

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。