日本の安倍内閣はスキャンダルが相次ぎ、支持率が低下の一途をたどり、崩壊の「危険水域」に入っている。安倍首相は8月上旬の大幅な内閣改造により、過半数の閣僚を交代することで、国民の信頼を取り戻そうとしている。
安倍内閣の支持率の低下を受け、自民党内からは安倍首相の人事に対する不満が出ている。今回の内閣改造では、これまでの人材起用方針を変え、国民に「安倍首相は変わった」という印象を与えるべきだというのだ。
村上誠一郎前行政改革担当大臣は16日、フジテレビの報道番組に出演した際に、安倍首相による人事を「お友達か、同じ思想を持っている人か、イエスマンかの三つのパターンしかない」 と指摘した。
鴨下一郎前環境大臣も同番組内で、同様の観点を示した。鴨下氏は、安倍首相は劣勢を挽回しようと思うならば、今回の内閣改造で自身と「距離感」を保ち、異なる考えを持つ新閣僚を任用するべきだと主張した。
安倍首相がこの提案を受け入れるかは不明瞭だ。共同通信は16日、安倍首相は今回「安定カード」を切ると伝えた。内閣の主軸を維持した上で、「安定的なベテラン」及び「改革の強い能力を持つ人物」を起用するというのだ。
安倍首相は大幅な内閣改造を計画しているが、この措置により安倍内閣への信頼を取り戻すことはできそうにない。
共同通信の最新の世論調査によると、今回の内閣改造に「期待しない」は57%にのぼった。期待するは41%のみ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年7月20日