靖国神社の元幹部が、東京裁判で起訴され死刑となった東条英機元首相らA級戦犯「合祀」の在り方を、論理の一貫性に欠けると批判する著書を近く発売することになった。
宮沢佳広氏は以前、靖国神社祢宜(ねぎ)で、総務部長などを歴任。現在は国学院大講師。
宮沢氏は著書で、合祀した宮司が「東京裁判史観の否定」を理由にしていることを挙げ、「宗教法人法の手続きによって合祀し、それをもって東京裁判史観を否定しようという構図は、論理の一貫性に欠ける」と疑問視している。
また合祀が神社内部だけで決定されたことも問題視し、「靖国神社は、特定の信者によって組織される私的宗教団体とは本質的に異なる」「極端な秘密主義は公共性を喪失させる」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年7月21日