日本は外国の良いものを吸収・模倣することに長けている。日本はただ持ってくるのではなく、これを消化・吸収・改造し、自分のものにしてしまう。そのため科学分野のノーベル賞受賞者はそれほど多くないが、他人の科学研究成果を利用し作った製品は世界的に普及している。科学分野のノーベル賞受賞者を多く輩出している国は、これに焦りを覚えるが、どうすることもできない。
ところが日本がこの方法で外国語を吸収することは、大きなミスと言わざるを得ない。多くの国民が世界的に普及している英語を話せなければ、国の対外交流にどれほど大きな制限と損失が生じるだろうか。世界経済が一体化に向かい、国際交流がより緊密になる今日と明日において、この弊害はさらに浮き彫りになることだろう。
日本人は英語が苦手という事実から、我々はさらに多くのことを学べる。外国を参考にする場合、良いものを学ぶだけでなく、他人が歩んだ回り道、踏み外した道も無視せず、同じ轍を踏むことを避けなければならない。また遠くに目を向け、柔軟な発想を持つべきだ。例えば今良いように見えるものが、将来のリスクになることはないだろうかと考えることだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年7月25日