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新型対艦ミサイルにより、日本の自衛隊の外国海軍に対するけん制力が、飛躍的に強化される見通しだ。「XASM-3」(コードネーム)の飛行速度はマッハ3に達し、ミサイル防衛システムをかいくぐり、敵国の軍艦を撃沈できる。中国はこのミサイルを強く懸念している。中国海軍が北太平洋に急行する場合、このミサイルの射程距離内を航行しなければならないからだ。米隔月誌『ナショナル・インタレスト』(電子版)が22日に伝えた。
米国のハープーン、フランスのエグゾセのような伝統的な対艦ミサイルは、ロケットエンジンとターボジェットエンジンで駆動し、亜音速で飛行する。水面から15フィート(1フィートは約0.3メートル)の低空を飛行できるため、これらのミサイルは「シースキミングミサイル」と呼ばれる。地球が曲面であるため、低空飛行には敵側の偵察をかいくぐるというメリットがある。飛行高度が低いほど発見されにくい。地上から60フィート離れたレーダーの、水面から30フィートを低空飛行するミサイルに対する捕捉距離は19マイル。ハープーンが水面から10メートルの高さを飛行すれば、敵側の防空レーダーはミサイル命中2分前に発見することになり、ほとんど反応する時間は残されない。
西側諸国は最近まで、亜音速のシースキミングミサイルを使用していた。冷戦中、旧ソ連はP-270モスキート(NATOコードはSS-N-22サンバーン)ラムジェットエンジンミサイルを開発した。冷戦終結時、米国、NATO、その他の同盟国はこの新技術を把握していなかった。1990年代には実力が匹敵する敵国の艦隊が存在しなくなったため、西側諸国のミサイル研究開発の積極性が低下した。米国は2001年より陸戦に焦点を絞り、ハープーンなどやや時代遅れのミサイルが更新されなかった。また短期間内に、次の新型ミサイルが開発される動きもない。