トヨタ自動車は新型電気自動車の電池の研究開発に取り組み、航続距離を大幅に延長し、クイック充電を実現する。この新型電池を搭載する電気自動車(EV)は、2022年にも発売される見通しだ。英ロイター通信が伝えた。
同EVは新型生産プラットフォームを採用。「全固体電池」を使用することで、数分間でフル充電できる。現在のリチウムイオン電池搭載EVは、クイック充電でも20−30分かかり、航続距離も300−400キロのみだ。
トヨタの広報担当者は、企業として本件にコメントすることはないと述べた。
CLSA証券のアナリスト、Christopher Richer氏は「実験室の研究成果から量産化の実現までは、まだ長い道を歩む必要がある。2022年に発売できるかは、まだ未知数だ」と述べた。
新型EVの進捗は、電池の研究の進捗にかかっている。トヨタは水素燃料電池車、プラグインハイブリッド車に期待し、最も潜在力を持ち、環境保護の動力を秘めていると判断してきた。トヨタは昨年、自社製品ラインナップに長航続距離EVを追加すると宣言した。トップの働きかけを受け、独立した研究開発部門を設立し、EVの発展とマーケティングに専念する。
市場で流通しているリチウムイオン電池と比べ、全固体電池は固体電解質を使用するため、安全性がさらに高い。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年7月29日