英国のマイケル・ファロン国防相は27日、英国は来年、係争中の南中国海の「巡航」に空母を派遣し、英国の海上の地位を高めることを検討中と発表した。ファロン国防相はまた、いわゆる「航行の自由」を口実とし、さらに「中国の制限は受けない」と豪語した。
英ガーディアン紙によると、ファロン国防相は「英国は昨年、戦闘機4機を派遣し日本と合同演習を行ってから、英国の海上の地位を高める手段を模索してきた。来年は空母を南中国海の巡航に派遣する。現時点ではその具体的な位置を確定できないが、中国からの制限を受けないことは断言できる。我々には航行の自由という権利がある」と話した。
またボリス・ジョンソン前ロンドン市長は「英国が将来的に就役させる2隻の新型空母は、アジア太平洋地域の巡航で初の航行任務を遂行する。これは航行の自由というルールに基づき、この世界貿易にとって極めて重要な航路で席を占めるためだ」と述べた。
英国メディアは本件について、「これは未熟な措置だ。中国が不満をつのらせ、緊張情勢を引き起こし、黄金時代を迎えた両国政府の友好関係を損ねる恐れがある」と懸念した。
ジョンソン氏は「英国は国際事業においてより重要な役割を演じなければならない。我々は議論を重ねた結果、米国こそがわが国の太平洋の安全事業におけるパートナーだと考えるに至った」と話した。
報道によると、英国最新の空母「HMSクイーン・エリザベス」は英海軍最大の空母で、全長は280メートル、排水量は6万5000トン。現在はスコットランド海岸で組立中で、年末にも海軍に交付される見通し。