東京都知事戦の惨敗、加計学院をめぐるスキャンダル、一連の問題による閣僚の辞職などで支持率が大幅に下落し、安倍首相は信頼の危機に直面している。
安倍首相は8月1日の自民党の役員会で、3日に内閣改造と党役員人事を行うことを表明した。共同通信社は1日、役員会で人事を安倍首相に一任することが決まったと報道。安倍氏は現任の内閣人事をもとに、問題がない者を残し、スキャンダルに巻き込まれた者を更迭する方針。副総理兼財務大臣の麻生太郎氏と国土交通大臣の石井啓一氏は続投が確定している。内閣を退くと噂された岸田文雄外務大臣も残る可能性が高い。加計学院スキャンダルに巻き込まれた松野博一文部科学相、 山本幸三地方創生相、金田勝年法務大臣らは更迭されるとみられる。メディアは、右翼団体の活動家である櫻井よしこが安倍内閣に入り、文部科学大臣になると伝えた。そのほか、自民党政務調査会長代理の小野寺五典氏が防衛大臣に就任する見通し。
日本の「NEWSポストセブン」は1日、安倍氏は政権維持のため、「溺れる者は藁をもつかむ」というように「大臣手形」をばらまいて反主流派の有力議員を引き入れようとしていると論じた。これにより自民党内部で安倍氏の「懐柔策」に対する懸念が高まり、「内閣が反主流派の活躍の場になる」などの声が挙がり、第1次安倍内閣と同じ道を行くようなものだと言われている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月2日