【信頼回復は困難か】
日本メディアは安倍首相の今回の動きについて、単なる交代だけでは内閣の劣勢を挽回できないとしている。特に日本の高官がスキャンダルに巻き込まれるなか、この措置はむしろ逆効果になりそうだ。埼玉大学経済学部の松本正生教授は「国民が不満の矛先を安倍首相個人に向けており、支持率の回復は難しい」と指摘した。
BBCは「安倍内閣の支持率が急落し、国民はそのリーダーシップを疑っており、苦しい局面を迎えている。平和憲法改正などの政策に、不満を抱く人もいる」と報じた。
日経新聞の世論調査によると、安倍内閣の支持率は2015年に、「安保法」の問題で低下したことがあるが、国民は主に政策を理由に不支持を選んでいた。今回はスキャンダルが相次ぎ、回答者の44%が安倍首相は「信頼できない」とした。
ポスト安倍とされている岸田文雄外務大臣も先ほど「スキャンダルは一朝一夕で解消できるものではないだろう」と述べた。読売新聞は、安倍政権が傲慢な本質を変えなければ、「国民の信頼を取り戻すことは厳しいだろう」と論じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月3日