稲田朋美前防衛相の辞任で安倍政権がぐらつき、内閣支持率も低下を続けている。この局面を打開するため、安倍晋三首相は3日に内閣改造と党人事を行うと発表した。またベテラン議員を要職につけることを検討している。日刊ゲンダイが1日に伝えた。
稲田氏を筆頭に、現職の金田勝年法相も解任となる。自民党関係者は「経験者にやってもらうのが一番いいというのは表向きの理由で、本当の狙いは党内の反乱分子の封じ込めだ」と話した。
安倍首相は現職の岸田文雄外相と会談し、留任をめぐり意見を聞き、「ポスト安倍」の候補者にしようとした。
石破氏に近い自民党議員は「入閣要請を受けたら、石破氏に次の目はなくなる。しかし安倍首相から要請されれば断れない。自分のことばかり考えていると批判されかねない」と述べた。
反乱分子としては他にも、野田聖子氏や中谷元氏の入閣も検討されている。女性の適任者がいなければ、野田氏も悪くない選択肢だ。今回の内閣改造は各派閥からけん制され、バランスを維持するため派閥推薦の候補者も受け入れざるをえない。
封じ込め作戦は成功するだろうか。天敵取り込みに失敗すれば、安倍政権は袋小路に追い詰められるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月3日