【あっさりと撮影】
「撮影対象を私の祖母と想定し、撮影し紹介する」
90分の映画は主に、22人の元慰安婦の日常生活を反映している。
ある元慰安婦は旧日本軍の写真を見ながら、「彼らも年老いた」と笑って言った。
ある元慰安婦は野良猫の世話を好み、自分の食費を切り詰めても食べさせようとしている。
ある元慰安婦は一人暮らしで、音もなく孤独死した。
ある元慰安婦は童謡を歌った。「雨が降り地面が滑る。転んだら自分で起き、悩みを自分で解消し、涙を自分で拭う……」
「歴史の豪風と荒波が見えない」郭監督は、『二十二』はあっさりし過ぎで見どころが少ないと感じる人もいるだろうと話した。「いわゆる見どころを考え、彼女たちの傷に塩を振り、憎しみを引き起こす必要はない」
「観客を彼女たちのそばに、玄関に導けばいい。一目見てもらい、彼女たちの生活を理解してもらえれば十分だ」