【今も続く痛み】
慰安婦の一生がどれほど多くの苦難に満ちているか、彼女たち本人でも表現できないほどであることを知る人は少ない。
外部から車が村に入ると、村の入口で無駄話をしていた人々は目配せを始める。彼らは「また誰かが彼女の家に物を贈りに来た」ことを知っている。さらに村の過半数の男性が被害者の自宅に押しかけ、野次馬見物をする。
郭監督はインタビューで「今でも慰安婦というと恥だと感じる人が多い。70年以上たった今日でも、彼女たちの存在を無視しようとする」と話した。
存命中の元慰安婦の平均年齢は90歳前後で、病に苦しんでいる人がほとんどだ。動くこともできず、毎日起きては食べ、食べては寝るを繰り返す。眠れなければぼんやりしながら時間を過ごす。
若い頃の筆舌に尽くしがたい苦しみのほか、正常を取り戻したかに見える生活の中でも、子供たちとの関係が疎遠になっている。山西省の駢煥英さんの息子も、母の過去を知りたくなく、それを自分の恥だと感じていると述べた。「後ろ指を指される思いだ」
郭監督はインタビューで「元慰安婦への理解は、彼女たちにとって最大の助けになる」と述べた。