『日本農業新聞』によると、全日本コメ・コメ関連食品輸出促進協議会(全米輸)は8月24日から12月まで、日本を訪れる中国人観光客を対象にパックご飯を無料で配布する。
日本の米のおいしさを伝え、輸出拡大につなげる狙いで、日本側は大型クルーズ船で来る中国人観光客に3万5000食を配る。
報道によると、中国は日本産のコメの輸入を厳しく規制しており、日本の精米輸出は伸び悩んでいる。しかし、パックご飯は規制対象にならないため、日本はこのような形で対中輸出を拡大したいと考えている。
今回の活動は上海・九州間を往復する大型クルーズ船2隻で行われる。配るのは200グラム入りのパックご飯で、原料は北海道産「きらら397」と富山県産「コシヒカリ」。期間中、船内で9回のセミナーを開き、中国で人気の日本人タレントが司会し、日本の米の食べ方を紹介し、延べ1500人が参加する計画。
中国の米消費量と輸入量は世界一だが、日本からの輸入は限られている。農水省の統計によると、2015年の日本の米の輸出額は約22億円、うち中国への輸出額は約3億円だった。
中国は日本の米の輸入を厳しく規制している。中国に米を輸出するには、中国側が認可した施設で精米・薫蒸する必要がある。しかし、認可された精米工場は1カ所、薫蒸倉庫は2カ所しかない。
パックご飯は規制対象外であり、輸出拡大の切り札になることが期待される。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月18日