魯迅と夏目漱石は中国と日本の近現代文学史に名を残した文学者である。魯迅の故郷である浙江省紹興市で11日、2人の「握手と会話」が実現した。
同日、2人の文学者の末裔と中日両国の文学研究家が紹興文理学院に集まり、夏目漱石が魯迅の文学創作に与えた影響、夏目漱石と魯迅の東アジア文化圏における影響力、魯迅と夏目漱石の中日文化交流における役割、魯迅と夏目漱石の作品が日本の読者に与える影響などについて交流した。
紹興文理学院の王建力校長は、「魯迅と夏目漱石は中日両国の文化に注目し、その滋養を深く受け、彼らの作品も両国の読者に広く深い影響を与えた。魯迅と夏目漱石は中日両国の文化(文学)交流の象徴と言える。このような中日文化交流フォーラムは、魯迅と夏目漱石が対面せずとも文化交流をしていた当時の延長となる」と語った。
今年は中日国交正常化45周年と夏目漱石生誕150周年にあたると同時に、中国新文学革命100周年でもある。魯迅の一番上の孫で魯迅文化基金会秘書長の周令飛氏は、「魯迅は早くから夏目漱石の作品の翻訳を中国で紹介し、夏目漱石を高く評価していた。不思議なことに、2人は同じ部屋で生活していたことがある。これは中日両国文学の密接な関係を象徴し、無限の想像を与える」と話した。
夏目漱石の一番上の孫で漫画評論家の夏目房之介氏によると、夏目漱石は中国語の典籍を熟読し、漢詩を詠み、書道に長け、中国および中国人を尊敬していた。魯迅と夏目漱石に関して中日両国が各種の活動を実施したことについて、夏目房之介氏は「このような活動を通して両国間の相互理解が深まるとよい」と述べた。
参議院議員の江田五月氏は紹興市で、「中日国交正常化45周年に紹興市で開かれる魯迅と夏目漱石の対話フォーラムは、両国間の友好・交流にとって記念的な意味がある」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年9月12日