中日韓が歴史教科書を共同編纂 歴史の壁を打破へ

中日韓が歴史教科書を共同編纂 歴史の壁を打破へ。

タグ:歴史認識 教科書 反省 信頼

発信時間:2017-09-21 16:20:34 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 共通の歴史認識を目指して

 

 中日韓の学者・教員による歴史教科書の共同編纂については、2001年まで遡ることができる。当時の文部科学省は、右翼組織「新しい歴史教科書をつくる会」が編纂し、扶桑社が出版する、南京大虐殺や慰安婦などの史実を否定し、侵略戦争を美化した新しい歴史教科書を承認し、猛反発を浴びた。

 

 これを受け、中国、日本、韓国の代表者100人以上が2002年に南京市で、第1回「歴史認識と東アジアの平和フォーラム」を開いた。また歴史教科書の共同編纂を開始し、生徒に正しい歴史、特に戦争の歴史を教えようとした。3年間の共同研究により、中日韓の40人以上の学者が共同編纂する『東アジア3国の近現代史』が2005年に発表された。

 

 本書は中日韓の近代史を記述対象に、3カ国の中学生と多くの若者を閲読対象にし、分かりやすく読みやすい文章により3カ国の近代の歩みを可能な限り全面的に紹介し、3カ国の歴史を全面的・客観的かつ公平に紹介した。本書は出版後に大反響を呼び、3カ国で30万部以上発行された。

 

 その後3カ国の学者は2013年2月に『新しい東アジアの近現代史』を発表した。平和への願いを強め、「共有する歴史認識」を強調し、教科書共同編纂を力強く推進した。

 

 歴史の壁の打破、3カ国の努力が必要

 

 中国共産党南京市委員会常務委員、宣伝部長の曹路宝氏は同フォーラムで「歴史は最良の教科書であり、最良の清涼剤でもある。戦争はすでに過去になったが、戦争の傷跡と警告は今も残る」と述べた。

 

 かつて侵略された中韓などの国は、歴史を直視・反省し、正しい歴史観により国民を教育し、実際の行動によりアジアの隣国と国際社会から信頼を勝ち取るよう、日本政府に促す責任がある。

 

 日本国内にも歴史の真相を暴こうとする識者がいる。彼らのたゆまぬ努力により、3カ国が共同編纂する歴史読本が出版された。日本政府が国内外の正義の呼び声に真剣に耳を傾け、日本軍国主義の侵略の歴史を正確に認識し深く反省し、中国などのアジア被害国の国民感情をしっかり尊重することを願う。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年9月21日

1  2  


TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで